整形外科

  2018年10月から当院で行なっている大腿骨近位部骨折に対するリエゾンサービス(他職種連携)が、全国でも高いレベルと評価され、 国際骨粗鬆症財団(IOF)からNew FLSとして認められMap of Best Practiceに掲載されました。新潟県内では3病院目です。
  https://www.capturethefracture.org/map-of-best-practice  (外部へリンク)
※ カテゴリーを、NEW FLS、カントリーを、Japan に選択すると、出てきます。


  • 日本整形外科学会認定研修施設
  • 日本手外科学会認定研修施設

日本手外科学会認定研修施設に認定されました、手外科専門医を目指す医師の教育を行ってまいります。

  常勤医師(令和5年4月~) 5名

職  名 氏  名 専門分野 卒 業 年
部  長 倉石 達也 上肢・手外科・マイクロサージャリー 平成16年卒
医  長 今井 真 上肢・手外科・一般整形・外傷 平成27年卒
医  長 竹内 峻 肩・膝関節スポーツ外科 平成29年卒
医  師 木南 佳也 一般整形・外傷 令和3年卒
 
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当科の受診(予約)方法

  整形外科新患は、完全予約制です。 初診の方は、前日までに必ず電話予約が必要です。

  • 電話予約時間   平日 9:00~16:30
  • 連絡先      十日町病院(025-757-5566)「整形新患予約です」とお伝えください。
お電話でのご予約変更 平日 14:00~15:00

  当院整形外科外来の診療は、県内でも受診者数が非常に多く、診療待ち時間も長い現状です。診療待ち時間を短縮し、また一人ひとりの診療時間を確保する目的で、 令和2年4月1日より紹介状をお持ちでない初めて受診される方は、事前に電話を頂く完全予約制とさせていただきます。今後も地域で必要とされる病院を目指し 日々取り組んで参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
  その他ご不明な点は県立十日町病院整形外科外来にお問い合わせください。

 概要

  整形外科で取り扱う疾患は四肢や体幹の骨・関節・軟部組織の外傷および痛みや機能の障害を主とした慢性疾患を対象とする科です。 薬物・注射・装具・リハビリテーションなどの保存的治療で改善しない機能障害や痛みに対して外科的治療およびその後のリハビリテーションを通じて機能回復を目指します。

  近年、高齢化の進展に伴い、腰痛・肩こりなどの慢性的な痛みやしびれ、骨粗鬆症などに悩む人が増加しています。その一方で、老若男女を問わずスポーツ人口が急増し、 スポーツによる外傷や障害を負う人も増えています。現在、整形外科の患者数は内科に次いで2番目に多く、整形外科への社会のニーズはますます高まっています。

  整形外科には、診断、治療、そして社会復帰のためのリハビリテーションまでを一貫して担えるという他科にはない魅力があります。痛みにより歩行が 困難だった人が歩けるようになったり、外出できなかった人が旅行に行けるようになったりするなど、患者さんの生活(Quality of Life)を著しく変えることができます。

  十日町病院は十日町市、津南町、長野県栄村を含めた妻有地域の中核病院です。妻有地域の人口は約6.5万人ですが、 同地域で整形外科を標榜した常勤医師は当院の4人も含め6人です。他の診療科と同様に非常に少ない人数ですので、新潟大学医局や魚沼基幹病院などの近隣病院と連携しながら日々診療に当たっています。

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患者さんへ 〜整形外科関連学会からのパンフレット〜

リンクからPDFをダウンロードしてご使用ください

※ 各学会からの承認は得ています。

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持続可能な医療・介護体制実現への取り組み

私たちは持続可能な開発目標(S D Gs)を支援しています。

  社会のさまざまな問題の解決を目指すSDGsの達成において医療は欠かせない要素のひとつです。 しかし、「人生100年時代」「健康長寿社会」といわれる中で、高齢化に伴う医療費の増大や人口減少による医療・福祉体制の脆弱化など、医療を取り巻く環境は厳しさを増しています。 治療だけでなく予防(骨粗鬆症やフレイルなど)やケアの充実が求められる中で整形外科の役割はさらに増大しているものと思います。
  私たちは医療者として「目標③ すべての人に健康と福祉を」、働き方改革を通して「目標⑧ 働きがいも経済成長も」、地域包括ケアシステムの構築にかかわる 「目標⑪ 住み続けられるまちづくりを」を目指し、十日町地域を支える地域の中核病院として、これからも質の高い医療で地域医療に貢献したいと考えています。

当院の特徴

ウルトラリエゾンサービス (大腿骨近位部骨折、骨粗鬆症)

  大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折)で入院された患者さんに対して全国的にもまれな特別なサービスを行っています。高齢者に頻発する大腿骨近位部骨折に対しては 早期手術、早期リハビリテーションを行い、早期離床を目指していますが、その治療には多職種(内科医・歯科口腔外科医・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・ケースワーカー・管理栄養士) が連携して治療にあたることで、誤嚥性肺炎などの合併症を減らし、早期回復、早期退院できるよう努力しております。
  特に当院では入院中に歯科口腔外科を受診することで、口腔内のケアを行い、退院後からすみやかに骨粗鬆症薬を内服し、骨折の連鎖を止められるよう工夫しています。

コンピュータを用いた術前計画

  人工関節置換術においては術前のCT画像をコンピュータで解析し、シミュレーションすることによって最適なインプラントが正確に設置できるようにしています。

超音波(エコー)装置を使った診療

  これまでの整形外科診療はレントゲンがメインの検査でした。しかしレントゲンやCTは主に骨の異常しか示してくれません。MRIは筋肉や靭帯、神経といった骨以外の組織を写してくれますが、 撮影に時間がかかり、また停止している画像しか表示できません。近年の画像技術の進歩により、超音波(エコー)装置の画像が改善され診断の能力、治療手段が拡大されています。 当院でも最新の超音波装置を導入し、より正確で有効な治療に役立てていきます。

漢方薬

  漢方と聞くと内科の医師が処方する薬というイメージがあるかもしれません。
整形外科は手術をする科ですが、すべての病気が手術でよくなるわけではありません。関節の痛みや腫れをとったり、足のしびれや痛みを和らげる効果のある漢方薬もあります。 苦い、飲みにくい、即効性がないというイメージがあるかもしれませんが、現代よりも即効性が求められたであろう古来から使われている漢方薬は 西洋薬とは違った角度で効果があります。もちろん西洋医学的な診断や治療が大前提ですが、漢方薬が身体の調子を整え、症状を和げてくれるかもしれません。

  十日町市は有名な漢方学者、尾台容堂の出身地でもあります。漢方での治療に興味があればぜひご相談ください。

地域連携

  津南病院、せき整形外科、十日町中央クリニックなど近隣の医療機関との連携は良好で、絶えず患者さんの紹介を受けています。そして患者さんの希望によって他施設への紹介も行なっています。

研修医、学生の皆さんへ

  十日町病院では新潟大学整形外科の関連施設として、医学部生ならびに初期研修医に対して、4名の整形外科専門医のもと熱い指導を行っています。 初期研修では病院独自のプログラムとして整形外科を必修として8週間研修します。2020年度に3人が、2021年度は2人の十日町病院基幹型研修医が整形外科を研修します。 その他にも関連施設として他病院からも研修医を受け入れています。

  新潟大学医学部6年次の臨床実習Ⅱでは2020年は3人、2021年は5人が当院整形外科を選択実習で選んでくれました。1ヶ月間の病院実習の際に、外来・病棟・手術・検討会を通じて、 「整形外科とはどのような分野なのか、どんな仕事内容なのか、整形外科のやりがい」を学んでもらいます。

  十日町病院は地域の拠点病院として一般外傷、骨折、四肢関節疾患、脊椎疾患を対象に多くの症例が研修できます。各疾患の治療について、診断・治療決定の過程を学び、 必要な検査・処置・初期治療の実践を修得します。年間約 900 余症例の手術を行っていますが、代表的な疾患の患者を実際に担当し、手術に参加する事によって、 直視的に治療の実践について理解できるようにします。救急外来における初期治療から専門的治療に至るまで積極的に学んでいただきたいと思います。

  当妻有地区は整形外科医師が極めて少ないため、多くの外来患者さんが通院しており整形外科のcommon diseaseを経験できます。 地域の要となる病院で忙しい病院ですが、指導医のバックアップ体制を整えています。整形外科に興味のある方はぜひ当院に来てください。 十日町病院で一緒に働きましょう。学生さんの見学をいつでも待っています。
  一年を通じ見学も随時受け入れておりますので、下記までご連絡ください。

【 申し込み・問い合わせ先】
    新潟県立十日町病院庶務課
call 025-757-5566 FAX 025-752-3955
email shomu@tokamachi-hosp-niigata.jp

写真:オンラインでの皮膚・皮下縫合実習
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